「痛そう」「怖い」「恥ずかしい」——乳がん検診を前に、こんな気持ちになったことはありませんか?
私は放射線技師として17年間、数えきれない女性たちの検診に立ち会ってきました。そして今は2歳の娘を育てる母として、自分自身も毎年受けています。
初めて検診を受けに来た女性たちの顔には、不安や緊張がはっきりと表れていました。
でも、検査が終わったあとは「思っていたより大したことなかった」「これで安心できました」と笑顔で帰っていく姿を何度も見てきました。
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なぜ乳がん検診が大切なの?
日本人女性の乳がんは年々増えており、9人に1人がかかると言われています。
発症のピークは40代後半から50代にありますが、30代から増加傾向にあります。
私が働いていた現場でも、子どもがまだ小さいママ世代の方が「もっと早く来ればよかった」と話していたのが印象的でした。
そして何より大切なのは、早期発見であれば90%以上が治る病気だということ。
定期的な検診が、将来の安心につながります。
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よくある不安とリアルな答え
• マンモグラフィって痛い?
確かに圧迫感はありますが、時間にして十数秒程度。
感じたことない痛みで私自身、初めて受けた時は、驚きましたが、注射のように傷が付くわけでもなく、「これで安心を買えるなら、10秒くらい我慢できる」と思えました。
• 被ばくが怖い
1回のマンモグラフィで受ける放射線量は、私たちが普段1週間ほどで自然に浴びている放射線とほぼ同じ。心配しすぎる必要はなく、それよりも、得られる利益の方がずっと大きいのです。
• 恥ずかしさがある
近年は女性技師が担当する施設も増えており、私も現場では**「なるべく早く終わらせますね」「冷たくないですか?」と他の検査よりも特に丁寧に声をかけながら対応していました。**
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受ける前に知っておくと安心なポイント
1. 生理後1週間以内がベスト
乳腺がやわらかくなり、痛みが少なくなります。
2. 授乳・妊娠中は事前に相談を
検査のタイミングをずらしたり、別の検査方法が提案されることがあります。
3. 検診後の流れを確認しておく
万一「要精密検査」になった場合、どの病院に行くのかを事前に把握しておくと安心です。
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子育て世代こそ受けてほしい理由
子育てをしていると、自分のことはつい後回しになりがちです。
私も「まだ若いから大丈夫」と思いがちでしたが、娘を出産してから、自分の健康が家族の安心に直結することを痛感しました。娘にとっての母親は私だけだから。
早期発見できれば、治療は最小限で済み、子どもとの日常を守ることができます。
それは、自分自身と家族への“未来の安心”のプレゼントなのです。
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まとめ
乳がん検診は「怖いだけの検査」ではなく、未来の安心につながる習慣です。
迷っているなら、まずは予約を取ってみてください。それが、あなた自身と家族のための最初の一歩になります。
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