夫とは、ずっとぎくしゃくしていた。
朝、夫を起きて見送ることができなくて、そのことを責められて。申し訳なく思って。
私は居間の横で娘と寝ている。夫は2階の寝室。娘がまだ赤ちゃんだったり、小さかった頃、夫は出勤前、私と娘を起こさぬよう、起きたらまず今と部屋を分ける引き戸を閉め、静かな環境を作ってくれていた。暖房の関係で、扉は開けて寝ている。そして夫は自分の身支度が済むと、そっと扉の隙間を開けて、出勤してくれていた。
扉の開閉で目が覚めることもあったが、夫のあたたかさを感じ、守られている気がして、とても心地よかった。それがいつしか、私も起きて見送ることを求めてくるようになった。「そういうものだ」と。娘の夜の寝かしつけに苦労しだしてからかな。「朝早く起きないから夜寝ないのだ」「早起きしないで一緒に寝てるからだ」と。そして「朝だよ」と起こされたりするようになった。扉は開けられたまま。
でも、まだ娘は夜泣きをしたりで、朝起きるのがつらいときもあったり、夫に会うのがつらい時もあったり。寝るのも苦しかった。
4月から夫の部署が変わり、夫は5時半過ぎに家を出るようになった。自然と朝起きたら扉をしめてくれるようになった。あたたかい感覚が蘇った。朝、扉を閉める、たったそれだけのことなんだけど、配慮してもらってる、休むことを許可してもらってる安心感。そんな日が続いて1週間ほど経ったある朝、娘が寝言で笑った。夜中に泣いたり、朝方泣いたり、ママーと言うことはあっても、笑ったのは初めて。
これは成長?それとも家庭の平穏や私の気持ちの安定が伝わってる?わからないけれど、この状態が長く続くように、私も夫への感謝の気持ちをきちんと伝えていきたい。「ありがとう」

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